そもそも向いてないんですね文章を書くことが。
ここ最近はずっと刺繍をしていました。ハンドメイド的なことも新しいのを始めては次、初めては次、といったかんじであんまりひとつのジャンルに居着いたことが無いので今後もそういう方向性で生きていくんじゃあないかなと思います。
刺繍糸に触れたきっかけはミサンガでした
うちの嫁さんなんですが、ずっと毒親の元で育てられたせいでウチに嫁いできても毎夜毎夜悪夢を見るらしいんですよ。現在闘病中で、しかも不眠症気味で、それでやっと寝れたら今度は悪夢にうなされる。…かわいそうじゃないですか。そんなわけでですね、お守りみたいなものを作ったら良いんじゃないかとひらめいたんですよ。
私の子供の頃のお守り
私も幼稚園~小学生低学年くらいの頃にはものすごく悪夢を見る体質でした。子供だったし感受性が豊かだったのかもしれませんね。幼稚園の先生や親に相談するくらいには悪夢まみれでした。
その悪夢を無くしてくれたのが、行きつけの小児科で譲ってもらったカバのぬいぐるみです。すごく気に入っていて、小学生から専門学校生になるまで毎日抱いて寝るほどでした。そのときに寝る前にぬいぐるみに対してお願いごとをするんです。「今日は嫌な夢を見ないようにしてください」と。毎晩毎晩、一語一句同じ言葉で。すると、少しずつですが悪夢を見ることが減ってきて、楽しい夢ばかり見るようになりました。子供の時のことですから、身体が成長するにつれて心の有様も変わってきて悪夢が減ったというだけなのかもしれませんが、当時の私にとってはそのぬいぐるみへのお願いが心の拠り所であったことは間違いありません。その信頼関係は一人と1匹の間だけに存在した宗教のようなものだったのではないかとすら思えます。
そんな存在が嫁さんにも居てくれればいいんじゃないか?と思い、作ることにしました。
とはいえぬいぐるみ作りはハードルが高い
イチからぬいぐるみを作るとなると、ものっすごいハードルの高さですよ。いつか作ってみたいという憧れはあるけど、今は無理!
なので、ぬいぐるみ用の装飾を作って、そこに悪夢祓いのおまじないをすることにしました。うさんくさいとか言わない!大事なのは信じる心です!
ちょうどその頃に観ていたのが『君の名は。』でしたので、お守りに組紐良いんじゃない?とやる気が急浮上もしたのですが、組紐って作るの難しそう。ミサンガにしよ。と軟着陸。
そして完成。こんなかんじになりました
- 八景島シーパラダイスで買ったペンギンのぬいぐるみペン太ゴンに装着
- 獏のお守りということでフォークとスプーンのチャームを追加
- 鈴って魔除けだよねってことで追加
- 赤も黒も白も魔除けの色だよねってことで色決定
- うろこ模様という編み方を採用
- 和模様のうろこ模様には生まれ変わりという意味があります
とかなんとか、なんやかんや色々と呪術的な意味を詰め込みまくって、ついでに自分の念も練り込みまくって嫁さんにプレゼントしました。嫁さんも私もファンタジー世界の住人ですので、宗教ごった煮状態のよくわからないお守りでも喜んで受け取ってくれました。
これで嫁さんにかかった親からの呪いが少しでも薄らいだら良いな…と願っています。