こんにちは、あきっとです!
今回はですね。この春アニメにもなるゴールデンカムイにも出てくるリスやヒグマのお肉を食べるために、横浜に来ています!
そもそも私、ゲテモノと呼ばれるたぐいのものを食べるのが好きでして。今までホビロンや嫁さんの足の皮、ペットフードや色物カップ焼きそばなど色んなものを食べてみてきました。(いずれレポしたいですね)
漫画ゴールデンカムイに出てくるジビエなご馳走にもとても興味がありまして、いつか食べてみたいと思っていたんですよ。
ゴールデンカムイとは
ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 野田サトル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/02/19
- メディア: Kindle版
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『不死身の杉本』と恐れられた元陸軍兵杉元佐一は、アイヌの少女アシリパ、網走監獄から抜け出した脱獄王白石とともにアイヌの秘蔵金塊を巡り北海道を旅する冒険活劇。
その途中でクマとやりあったりウサギを食べたり、マタギとやりあったりリスを食べたり、土方歳三とやりあったり、アザラシを食べたりします。
丁寧に描写されたアイヌの文化や、ことあるごとに食べるジビエ料理などがとても魅力的で、読むとお腹が減る作品。
ヒンナとは:アイヌの言葉で「食事に感謝する言葉」。食べながら「ヒンナ ヒンナ」と言う。
珍獣屋
「リスのチタタプってどんな味がするんだろう。ヒグマの鍋っておいしそう」
ゴールデンカムイを読めば読むほど、未知の味に対する憧れが増すばかり。
ゴールデンカムイの料理を再現した公式イベントも過去に開催されたのですが、予定が合わなくて行けず…
そんなところへ、横浜『珍獣屋』さんのツイートが飛び込んできました。
ヌートリアの肉が初入荷!日時限定で超プレミアムジビエ鍋やります!営業日時等の詳細は下記をご覧下さい。#珍獣屋
— 珍獣屋 (@noge_chinjuya) 2017年12月24日
1日 11時〜15時
2日 1部11時〜15時、2部17時〜21時
3日 1部11時〜15時、2部17時〜21時
4日 17時〜21時
5日 17時〜21時
6日 17時〜23時
7日 17時〜21時
8日17時〜21時
8日17時〜21時 pic.twitter.com/BizqlLz2G1
リス!ヒグマ!ツキノワグマ!ヌートリア!(!?)
食べてみたーい!!
チタタプとは:アイヌ語で「我々がたくさん叩いたもの」という意味。アイヌ風の獣肉のたたきやつみれ。
「嫁さーん!!ゴールデンカムイみたいなジビエ料理をヒンナヒンナしに行かない?ねー行こうよ~~!」
「ゴールデンカムイは好きだからいいけど…」
「やったー!!」
「ヌートリアってなに?」
「ヌートリアこれだね。でっかいげっ歯目。尻尾の長いカピバラ。」
グーグル検索の画像を見せる私。
「げっ歯目飼ってるのにお前はげっ歯目を食うというのか!」
うちのげっ歯目。デグーのゆべしさんです。
「だだだだってぇ~、ゆべしとヌートリアは別人(別ネズミ)だもん!」
「なっちゃんはヌートリアだけ遠慮しとくわ。他は食べても…。」
「それでいいよ~!ついてきてくれれば良いんだよ!」
「うむ…。」
「ところでね…。実は他のゲテモノメニューも食べてみたいなって思うんだけど…」
「…どんな?」
「爬虫類とか虫とか…」(精一杯のマイルド表現)
「絶対ェ食わねえ」
「横に居てくれるだけでいいから!!」
横浜、野毛にて
そんなわけでね。我々は横浜・野毛にやって来たわけなのですよ。
私はワクワク。嫁さんは朝からげっそり。
「帰りてぇー…」
飲み屋が立ち並ぶ横丁の一角。珍獣屋を探してしばらく歩き回りました。
↑嫁さん、この日のために生肉のリュック持参。
珍獣屋さんはかな~りわかりづらい場所にあるので、しばらくグルグル歩き回って探しました。
「あった!本当にあったんだ!!」
探し回った疲れから、発見に感激して看板を撮りまくる私。
「予約の時間ギリギリなんだから早く行かないとでしょ」
冷静な嫁さん。
初めて入るお食事処って、いつも少し緊張しますよね。
通されたのはカウンターの真ん中の席。
すでにスープの入った鍋が用意されています。
「もう良い匂いがする!」
「でも普通のごはん屋さんとはちょっと違うにおいだ…」
圧巻の珍味メニュー
まず目につくのが、壁に張り出された様々な珍味メニュー!
圧巻です。文字だけでもインパクトが半端ないですね。
どのメニューも気にはなったのですが、ひとまずこの中からいくつか注文。
プレミアムジビエ鍋以外にも、色々と挑戦することにしました。
ウーパールーパーは楽しみにしていただけに、お休みなのが残念でした。
- プレミアムジビエ鍋(ヒグマ・リス・ツキノワグマ・ヌートリア)
- ヤギの金玉刺し
- イモリの一本揚げ
- ゴキブリの唐揚げ
- 異物混入プリン
未知の味にワクワクが止まらない私。
早くも「SAN値がヤバイ…」とげっそりしだした嫁さん。
※SAN値とは:TRPG『クトゥルフの呼び声』において「正気度」を意味するパラメーターのこと。(weblio辞書より引用)
いざ実食!!
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ヒンナヒンナ!ジビエ鍋!
さっそく出てきましたよ、調理前の生肉が!
これ、どれがどの肉かわかります?
私はわかりませんでした。
正解はこちら!
リスは一切れがけっこうしっかりしていて、逆にヒグマとヌートリアは薄切り、ツキノワグマはチタタプ(つみれ)になっています。
「鍋が温まったら、リスとヌートリア、ツキノワグマの肉を入れて火を通し、ヒグマはしゃぶしゃぶ程度で召し上がってください」
最初から目の前に置かれていた鍋。
味付けはクリームコンソメ味で、スープだけでもすごく美味しい様子。
ここに、リスとヌートリア、ヒグマとツキノワグマのチタタプを入れて食べるわけです。
まずはヒグマの肉から
しゃぶしゃぶ……ぱくり
「!」
「おいしい!」
ヒンナって言うつもりだったのに、普通に美味しいって言ってしまいました。
ヒグマの肉は食感は牛やヒツジの薄切り肉に似てて柔らかいんだけど、牛ほど乳臭くもないしヒツジほどクセが強くもない、かといって何かしらの主張があるわけでもないような食べやすい美味しいお肉です。
次はリスとヌートリア
「火が通ってきたかな…どれどれ」
もぐもぐ
「肉がしっかりしてるね」
「クマよりも一切れがしっかりしてるから、ボリュームあるかんじするなぁ」
ヌートリアはなんというか、マトンとかシカに近い感じがあって、生臭くはないけど獣っぽいクセがちょっとあるかんじ。
リスも獣っぽいっていうか、なんだろ…樹皮の染み込んだような香りがほんのりした。脂肪が少ない赤身肉でした。
ツキノワグマのチタタプ
「アイヌではツキノワグマもチタタプにするのかな」
「ゴールデンカムイではリスとかウサギを骨ごとチタタプにしてるよね」
もぐもぐ……
「やっぱくさみが無い!」
「熱っ、あふあふ…ふぁ~ヒンナヒンナ!」
ツキノワグマのチタタプは、食感としては豚のひき肉に近いちょっとボソボソしたかんじだったけど肉の旨味がギュッと詰まってて噛むほど味がしみ出すワイルドさがありました。
かといってヘンな臭みも少なくて、タンパク質!って感じの味です。
〆のリゾット
クマやリスやヌートリアのダシが出たコンソメクリームスープにお米を入れて、チーズと卵を落として召し上がれ。
「文句なしに美味い」
「そもそもこのスープが美味しいからね。コクがあって温まる…」
ヤギの金玉刺し
こちらは鍋とは別に注文したヤギの金玉刺しです。
「ほら杉本、ヤギの睾丸だ。食っていいぞ」
「えぇ~…ほんとにぃ?ほんとにいいのぉ?」
などとゴールデンカムイごっこしながら食べたら楽しかったです。(ゴールデンカムイではヤギの金玉は食べてません)
「ん~…(もきゅもきゅ)あっ、これはなっちゃんは食べれないかも」
「最初から食べるつもりは無かったけど」
嫁さんは生臭いナマモノが苦手なのですが、さすが金玉、生臭さと獣っぽいくさみが少し鼻につきます。
「でも生姜と一緒だと生臭さが完璧に消える!!」
ホルモン系が好きなら大丈夫な程度の生臭さで、クニュクニュした食感でクリーミーで美味しかったです。
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爬虫類とか虫もいってみよう
ここから先は爬虫類や虫が出てきますので、ご注意くださいね…。
一緒に飲んだ梅酒のロックです。他にもハブ酒とかありました。
魔法の妙薬?イモリの丸焼き!
「うわーーーホントにそのまんまだ!でけえ…」
「イモリって小さいのしか見たことないけどかなりデカイ…」
「18cmくらいあるなこれ…」
想像以上のボリューム感に圧倒される我ら。
「じゃあ食べてみよう……かたい!」
食べやすそうな手足の先からバリボリ。
イモリ、味としては「骨のゴツい白身魚」ってかんじですね。骨が硬い。
身はギュッと詰まってたけど淡白な味で、手足や尻尾のカラッと揚がった部分はザクザクしていて美味しいです。
一番苦労したのは背骨と頭蓋骨。魚の骨のおせんべいが好きなので頑張って丸ごと食べたんだけど、いくらか上顎にダメージもらいました。オレサマオマエマルカジリ!
スタッフさん曰く「頭蓋骨は硬いので残す人が多い」らしいけど、よく噛めば食べれないこともなかったし、せっかくのレアな食べ物なので全部味わいたかったので頑張りました。カルシウム補給すごいできた気がします。
食べる時の効果音は
手足「バリッザクザク」
尻尾「バリボキバリゴリ」
胴体「バキベキモグムシャボキ」
頭「ガキゴリベキガリゴリ」
ってかんじでした。
「……ちょっとくらいなら食べてみようかな(おそるおそる)」
「おっ、いっちゃう?いっちゃう?」
「(尻尾の先端ボリボリ)……硬うま!魚の骨の揚げせんみたい!」
実は美味しい?ゴキブリの素揚げ!!
「なんというか、でっかいダンゴムシだね」
「なっちゃんの知ってるゴキブリじゃない…」
「デビュアっていうんだけどね、ペットの餌として有名な虫なんだよ。正式名称はアルゼンチンモリゴキブリ。」
「やっぱりゴキブリなのね…(げっそり)」
いざ実食。レモンをちょっと絞って、サク、プチ、もぐもぐ…
「おおっ、うまい…」
「マジデ…?」
「ん…?でもなんかこの薫りっていうか、後味が……なんだろうこれ。どっかで嗅いだことあるにおいなんだけど……あっ、あれだ!ゴキブリキャップ!」
「あ~そっか…ゴキブリキャップって、ゴキブリの餌のにおいでゴキブリをおびき寄せるんだもんな…。ゴキブリの餌とゴキブリキャップのにおいは同じなのは当然っちゃ当然かー…」
「あんまりお食事屋さんでゴキブリゴキブリ言うの良くないんじゃ…」
「メニューにでっかく書いてあるんだから、もう今さらでしょ」
そんなわけでして、ゴキブリキャップのにおいに似てると気付いた瞬間「これがゴキブリの味か」ってなってしまいました。
気付くまでは「エビっぽい」とかなんとか食べたことあるもので例えを考えてたんですけど、それが塗り替えられる独特の後味。
「ナッツっぽい」とか「フルーティ」とか前情報は聞いてたんですけど、私の感想としては「ゴキブリキャップの匂いのするエビの尻尾」でした。
気付かなければ普通に美味しかったのに、ゴキブリキャップの味だと気付いた瞬間ちょっと「おうっふ…」ってなりました。人の心ってフシギですね。
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見た目のグロさ最大級!異物混入プリン!!
味としては美味しかったんですが、見た目が一番ヤバかったやつです。
プリンに虫が大量に投入されていますよ。
覚悟してくださいね。
はいドン!
「ぅうっわ…」
「無理無理無理無理…」
食べるのに一番勇気がいりましたが、食べてみると…
「うまー!プリン自体が普通に美味しい!で、虫はサクサクしてて、コーンフレークみたいなかんじ!」
「どんなに美味しくてもこれは食べれないわ…」
ミルワームはサクサクしてるけど、やっぱりほんのりゴキブリキャップのかおり。虫全般がこういう味なのか、飼育するための餌の味なのか。
バッタの足もそんな感じの虫味でサクサク。でも甘いプリンと混ぜるとパフェのトッピングによくあるコーンフレークと大差ない食感でとても美味しかったです。
ミルワームはすでに乾いた状態で入荷するらしく、さっきまで生きていたというわけではないみたい。
ごちそうさまでした
「はー!おもしろかった!」
「SAN値がやばい…」
全体的な感想まとめ
- リスは思いのほか身がしっかりしてる
- クマの肉はクセがそんなに無い
- イモリは骨の強い白身魚
- だいたいのものは揚げれば食えると知った
- 虫は虫そのものの味というより食べたものの味になるのかな?
- 次はワニとカンガルーとダチョウとウーパールーパー食べたい
- ハチノコも食べてみたい
以上!
珍獣屋でジビエとゲテモノをヒンナヒンナしてきたレポでした!!
北海道で自然や人間とやり合いながらジビエをヒンナヒンナする漫画ゴールデンカムイをよろしくね!!
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おまけ1
珍獣屋から地元に戻ったのは夕暮れ時。スーパーでは売れ残りのお正月料理が半額になっていたのでいくつか買って夕飯にしました。
それを食べているときに思ったんですが、やっぱり食用として作られたものは身がしっかりしていて美味しい!
野生の動物を狩って食べていた頃から肉の質もものすごく改良されてきたのでしょうけれど、食べ比べることでその違いがはっきりとわかって、感動しました。
エビうまーい!!
おまけ2
今回はお店で調理してもらったジビエ料理ですが、なんとウサギやワニやカンガルーの肉って、Amazonで買えるんですって!(シカやイノシシももちろんあります)
興味のある方はリンクからどうぞ。私もいずれ試してみようかと思います。
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