こんにちは、ド忘れ王・あきっとです。
スマホを持ったはいいけど
「何調べようとしたんだっけ?」
路で知り合いらしき人に挨拶されたけど
「誰だっけ?」
嫁さんとの会話中にふと、
「何について話してるんだっけ…?」
記憶力が悪いことに定評のある私ですが、つまり忘れっぽいって脳のどこがどうなってるんだってばよ?
そのへんについて調べたのでまとめました。
『ファインディング・ドリー』を観てドリーの忘れっぽさを他人事じゃないなと感じた人や、普段忘れっぽい人に困らされてる人は知っておいて損は無いです。
記憶にはざっくり3種類ある
私達の記憶というものには、ざっくり『短期記憶』『長期記憶』『ワーキングメモリ』というものがあります。
- 『短期記憶』……短い記憶
- 『長期記憶』……長い記憶
- 『ワーキングメモリ(作業記憶)』……その場の記憶
こう解釈しておくと理解しやすいかと思います。
短期記憶
短期記憶というのは一時的な記憶で、例えるならばホワイトボードとマーカーです。
記憶が持続する時間は数秒~数ヶ月程度とされていて、一般的には一度に2~7個のことを同時に記憶しておけます。
新しい短期記憶が入ってくると、他の短期記憶が消えていきます。
わざわざ忘れようとしなくても、勝手に消えていってしまうもののようです。
こういうのは短期記憶
- 昨日の夕飯
- 今日の予定
- さっき言われた言葉
- さっき会った人
- 出掛けに鍵を閉めたかどうか
- ペットに餌をあげたかどうか
長期記憶
長期記憶というのは、短期記憶のホワイトボードに同じ記憶を何度も書き直しているうちに、壁に裏写りしたシミに近いものです。
数週間から数年、うまくやれば一生覚えていられる記憶です。
長期記憶の中には更にこんな種類があります。
- エピソードと共に染み付く「エピソード記憶」
- 何度も上書きし続けて染みてくる「意味記憶」
- 身体が覚えてくれる「手続き記憶」
こういうのはエピソード記憶
- 修学旅行の思い出
- 飲み会で歌った歌
- イキってやらかした黒歴史
こういうのは意味記憶
- かけ算の暗記
- 歌の歌詞
- 良い箱(1185)つくろう鎌倉幕府
こういうのは手続き記憶
- 自転車の乗り方
- お箸の使い方
- スキップのやり方
ワーキングメモリ
ワーキングメモリは短期記憶や長期記憶とはちょっと毛色が別の記憶の種類。
作業しているその場(数秒~数十秒)で使う脳みその容量のことです。
身近なものに例えると、剥がれやすいポストイットによく似てます。
コレ、どんっどん剥がれていくんですよね私…
ワーキングメモリはこんなことに使われている
- 暗算するときに、数式を覚えておく
- 会話相手の言葉の意味を理解する
- トイレに行こうと思ってからトイレにたどりつくまでの記憶保持
嫁さんに言われた言葉に返事をした瞬間にワーキングメモリが剥がれて、自分が何について返事をしたのかわからなくなったのが今のところ自分史上最速忘れ記録です。
こういうことが何度かあって「さすがにちょっとヤバいんじゃないだろうか」と思い始めて検査に行ったのでした。
ドリーや私は短期記憶とワーキングメモリが弱いみたい
話はファインディング・ドリーに戻りますね。
主人公のナンヨウハギ、ドリーはとても忘れっぽい魚なのですが、本当になんでもかんでも忘ちゃうんです。
- 自分がついさっきまで何をしていたか
- 友達の顔や名前
- 今まで通った道
この忘れっぽさがもはや病的で、他の登場人物にうんざりされたり、両親が将来を心配して泣くほどなんですよね…。
私もコレには他人事じゃない部分があって、映画を観ながらとても感情移入してしまいました。
- 飲み会で同席した人の名前
- お客さんの顔とオーダーの不一致
- 遊びに行く約束の日
- 嫁さんとの記念日
- 昨日の夕飯
忘れたくないのに、覚えられないことがとてもあるんです。
発達障害はワーキングメモリが弱い?
私はADHDらしいのですが、大人のADHDは多動が身体じゃなくて頭で起こることが多いらしいです。
自分の場合は頭の中で次々にあーだこーだとどんどん違うコトを考えてしまうせいで、記憶のポストイットが古い順にどんどん剥がれていってしまい、結果的に「何してたんだっけ?」になっているような感覚があります。
ドリーを見ていても、急に違うことについて興味を示し始めたりすることがあったので、ここも私たち似てるんじゃないかなと思いました。
覚えられないだけでなく、タイミング良く思い出せないというのも困ったところ…
スマホで少しずつ変わってきた
私はドリーと違ってスマホを使える人間なので、自分が覚えていられないことは全部スマホに覚えてもらうようにしてます。
- 数時間後の予定はリマインダーに
- カレンダーのメモ機能を大活用
- 何でもかんでもメモか録音
- 写真もたくさん撮る
- 名刺を失くす前にアプリで管理
- やめ時を忘れる作業はタイマーで時間管理
- お買い物メモは嫁さんとのLINEトーク画面に
- 思いついたアイデアもすぐメモる(なるべく一箇所に)
こんなかんじにスマホに記憶管理してもらうようにしたことで、少しずつ日常生活が楽になってきました。
記憶力弱者と認めちゃえ
「そのくらい覚えられるでしょ」と感じる人もたくさんいるのかもしれませんし、私も最近までは「フツーはこのくらい覚えられるよね」って思ってました。
その結果、結局覚えられなくて周りに迷惑をかけまくってたんです。
大事なのは覚えられるようになることよりも思い出せずに困るのを減らすことなんだと、最近気づきました。
とても忘れっぽい人も、ちょっと忘れっぽい人も、もう自分はすぐ忘れちゃうんだって認めちゃいましょう。
記憶力弱者の自覚を持って自分以外のものに記憶の管理をしてもらったほうが良いですよ。
何かに頼るためには、自分が今何が必要なのかを考えることから。
的確に色んなものに頼って、自分の生活の質をどんどん上げていくというのが私のオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
人生でいつも振り回されてきた記憶管理ですが、ようやく自分のやり方を少しずつ見つけられてきたような気がしています。
私の場合はスマホですが、手帳に書いたり腕に直接書く人なんかも見たことがあります。自分に合った方法を見つけられたら良いですね。
自分の記憶力について気になった人はこちらのリンクも参考にどうぞ